社長ブログ

President blog

小規模風力発電でも特別高圧点検が必要な理由|10年の現場経験から

小さな風車でも「特別高圧」

風力発電というと、海沿いや山の上に立つ

大きな風車を思い浮かべる方が多いかもしれません。

しかし、地域に設置された小さな風力発電でも、

電力会社の送電線とつなぐためには 77kVの特別高圧設備を扱います。

規模が小さいから安全、ということはありません。

だからこそ、確実な点検が欠かせないのです。

10年続けてきた点検の歩み

当社では、この小規模風力発電の特別高圧設備を毎年点検してきました。

気がつけばもう10年近くになります。

点検の内容は「点検結果総括表」にまとめ、毎回電気主任技術者に確認をお願いしています。

第三者の目でチェックを受けることで、より安心して運転を続けられる体制を整えています。

点検で確認すること

点検では、送電線の絶縁抵抗測定や断路器・接地開閉器の目視点検、

避雷器や変圧器の状態確認などを行います。

言い換えれば、発電所の健康診断のようなものです。

異常がなかったことを確認することも、大切な点検の役割です。

山の環境で必要な対応

山間部に設置されているため、湿気や風雨の影響でサビが毎年のように発生します。

今年も数カ所で金具にサビが見られましたが、その場で塗装を行い進行を防ぎました。

小さな補修を繰り返すことで、機器の寿命を延ばすことができます。

風力発電設備の金具に発生したサビ

点検時に塗装で補修した風力発電設備の金具

また、送電線に近づいていた樹木を伐採しました。

枝が電線に触れると停電や事故の原因になるため、周囲の環境整備も重要です。

自然に囲まれた設備だからこそ、設備そのものとあわせて環境管理を行う必要があります。

送電線に近づいた山の樹木と風力発電設備周辺

伐採で安全が確保された送電線周辺の風力発電設備

まとめ 点検を続ける意味

小さな風力発電であっても、特別高圧を扱う以上は確かな点検が求められます。

当社は10年近く、毎年の点検と必要な補修を積み重ねてきました。

これからも地域の再生可能エネルギーを安全に支えるため、

地道な取り組みを続けていきます。

単純な仕事は好きじゃない!

RECRUIT採用情報

個性と技術力のマッチングが
活き活きとした社風をつくる

東春電気工業は電気を安定的に供給し、安心生活の一役を担う会社です。
目立たない仕事ですが、安定した電力供給のため縁の下の力持ちとして
高い技術力で社会貢献していると自負しています。

MORE