変電所では「電気設備の油漏れ対策」としてシームコートを使うことが多いです。
この漏油修理剤は、油漏れを止めるのにとても効果があるからです。
シームコートを使った「変電所での油漏修理」は弊社の実績ブログに詳しく書かれています。
今回の作業は社員2名が3日間で行いました。
3日間の作業の流れを聞いてみました。
機材搬入と足場の設置
作業を始めるにあたり、インパクト、斫り(はつり)工具、ケレン、標識などの重要な機材を搬入しました。
それから安全第一をモットーに、しっかりとした足場を設置しました。
これは、作業員が安全に作業できる環境を確保するために重要です。
ケレンでの清掃
ケレンを使用して、ペンキなどの不要物を徹底的に取り除きました。
この段階での徹底した清掃が、後の塗装作業の品質を左右します。
塗装作業の過程と精度
塗装作業では、下塗りから最終コートまで、細部にわたる注意と正確さが求められます。
① 下塗り1回 ドライヤーで乾燥
② 探傷剤の塗布 ドライヤーで乾燥
③ 漏油箇所のチェック 補強シート塗装
④ 下塗りコート剤(プライマー)塗装
⑤ 中塗りコート剤塗装(1回目) 乾燥
⑥ 中塗りコート剤塗装(2回目) 乾燥
⑦ 上塗りコート剤塗装 乾燥
⑧ 仕上げコート剤塗装 乾燥
⑨ ペンキを塗装して完成
など一つ一つのステップを丁寧に行いました。
特に、プライマーの塗布は下塗りの品質を決める重要な工程です。
安全対策の徹底
作業中の安全を確保するために、必要に応じて停電を実施しました。また、足場や安全帯を使用します。事故防止のために、作業員の安全を常に最優先に考えています。
油漏れへの対処
今回の油漏れは、トランスのパッキングが入った接合部分からのものでした。
油漏れは電気設備の接合部で起こることがあり、絶縁の低下や地絡事故につながるこ
もあります。
今回は、補修する機器が他の機器に近い箇所での作業となり、手探りや鏡を使用するなど、手間がかかり柔軟な対応が必要とされました。
実際の現場での経験が豊富でなければ対応が難しいかもしれません。
シームコートを使った油漏れ対策の難しさ
この作業はいつも難しいです。油漏れの状態は毎回異なり、それに対応するための知識と経験が求められるからです。経験を重ね、技術力を高め、丁寧に作業したいと思っています。