とある変電所にて、変圧器の一部分であるバタフライバルブ(通称:バタ弁)から漏油しており、漏油修理を依頼され、行ってきました。
バタフライバルブ(以下:バタ弁)とは、変電所等に設置されている大型の変圧器の、本体とラジエーターとの間に、 絶縁油の管路開閉用に使用されるものです。
変圧器のラジエーターも、車に付いているラジエーターと同じ役割を持っていて、変圧器を稼働し続けると絶縁油が熱を持ってしまい、過熱してしまいます。
そのため、複数のラジエーターを変圧器に取り付け、周囲の空気等で熱伝導を利用して放熱し、変圧器の稼働を保っています。
1つのラジエーターに2つバタ弁が付いています。バタ弁の役割は、もしラジエーターが何らかの衝撃等で損傷し、油が漏れた場合、複数の内、損傷したラジエーターの部分だけバタ弁で閉めれば、変圧器自体の絶縁油の抜量が減ります。
その役割を担っているバタ弁ですが、そのバタ弁からも虚しく…漏油していました。
実はバタ弁、大きい声で言えませんが…漏れやすいのです。油。
と言うことで、漏油修理です! 使う液剤の名称から、漏油修理のことをシームコートと言います。
シームコートを滞りなく塗布するために、ペンキを剥がします。ケレンがけですね。
その後、綺麗に清掃し、シームコートを塗っていきます。
漏油がなくなったのを確認した後、各コートを塗り、完成です。
電動工具にてケレンがけをするため、手元・目元・口元等、自分自身を防護してから行うことが大事です。
完成させるまでが大変な作業ですが、終わった後の達成感は大きいです。
漏油が起きてしまうのは仕方ないことです。
少しでも多く漏油を止めて、変電所の保守保全に努めたいです!