変電所にて直立一点型LSの不応動にて、
LSが電気的に開放できないとのことで、点検に行きました。
変電所ではよく見ますが、民間の特高変電所では、
あまり直立型LSはないかもしれません。
操作BOXのモーターが回り、付随して縦ロッドが動き出し、
ブレードが立ち上り、上側の固定断路部に入ったのち、
捻回して圧接バネを効かせながら固定断路部と接触し、投入状態になります。
天災による不意な事故や災害があったときに、
遮断して事故を最小限に抑えるための機器なので、
普段は常に投入状態なのが当たり前です。
よって、ずっと動いていなかったのが急に動こうとすると
固渋やじんあいにより、不応動が起きてしまいます。
そうならないためにも我々が変電所内の機器を点検し、
万が一の事故を最小限に抑えるために日々保守しています。
が、点検周期がくる前に機器不応動が起きてしまい、
このままでは本当の不意な事故のときに
緊急で開放できないため、手入れを行いました。
モーター電流波形による点検前の値を見ると、
一目瞭然で電流値が高く、MCCBがトリップする程です。
題名にもある通り、可動断路部の駆動部・従動部、
ブレード捻回部の軸受け部分が特に固渋がひどく、
ピン・ブッシュを取り外して清掃手入れすることにより、
劇的に動作がよくなり、電流値も下がります。
合わせて本体の固定・可動断路部の手入れを行い、
投入開放をより一層スムーズに行えるよう、施工しました。
足場作成から碍子養生・手入れと諸試験。
上下間互いに連絡を取り合い、施工完了しました。
モーター電流波形も見違えるほど。施工してよかった!。
不意な事故でもちゃんと変電所の機器が働くよう、
しっかりとした施工点検を是非お願いしたいです。
東春電気は、いつでもお待ちしております!