とある変電所にて、配電盤工事の関係でCTのコア数を追加してほしいとの依頼があり、分割CT自体を取り付ける工事を行いました。
樹脂製ということもあり、傷付けないように、干渉しないように、慎重に扱いながら取り付けました。
そもそもCTとは、電気回路の電流を計測するものです。(CT:Current Transformer)
大電流のままでは計器類や配線などをそれ相応に作る必要があり、コスト面や安全面で現実的ではありません。その為に計器用変流器(CT)で取扱のしやすい電流に変換して、計測などをしています。
高圧回路の電流計測については、計器用変流器(CT)で扱いやすい電流に変成することで、危険な高圧回路の電流を安全に計測しています。
2つ目の目的として、保護継電器と組み合わせて保護することがあげられます。組み合わせる保護継電器は、過電流継電器(OCR)が代表です。計器用変流器(CT)と過電流継電器(OCR)を組み合わせる事で、高圧回路の過負荷保護や短絡保護をしています。
ちなみに、電気回路の電圧を計測するものはVTと呼びます。(VT:Voltage Transformer)
変電所には変圧器や遮断器、断路器など、目に見える大きい機器に目が行きがちですが、こういった目に見えない変成器も大切な変電所の設備の一つです。
このCTとVTがあるからこそ、変電所での異常が感知でき、事故を最小限に抑えることができています。
変成器を設置した場合は、キック試験・一次試験・変成比試験などの試験を行い、正常かどうかを判断します。
なかなか味わえない分割CT取付、無事に終わりました。
また糧にして昨日の自分を越えれるように。日々精進!