前回の続きです。
変圧器本体を据え、その後は各部材を取り付けて、実稼働できる変圧器へと完成させていきます。
各部材と言っても、一つ一つがとても大きい物ばかり。
変圧器はその名の通り、電気を変圧するものです。
そのためには、電気の通り道を作らなければ意味がありません。
今回はエレファント変圧器のため、エレファント室をまず作成しました。
エレファントとは、
変圧器電力ケーブルを直結したもので,その姿が象に似ていることからエレファント変圧器と言われています。
特長は充電部の露出がないため,据え付け空間が少なくてすみ,また塩害,小動物,じんあいの影響を受けないことです。 |
エレファント室内に絶縁油を入れることにより、相間の充電部との離隔距離も少間で保たれるため、超高圧の変圧器では多用されることが多いです。
その後、変圧器が稼働する際、本体タンク内の絶縁油に浸された鉄心・巻線を冷却させるために、タンクの外側に冷却ファンを取り付けました。
画像にもある通り、大きいファンが6つ付いていると思いますが、冷却面積を大きくするために、これほどの冷却装置がないと変圧器が高温になり、異常が起きます。
そして、油の通り道の油導管を取り付け、概ね変圧器が完成しました!
1週間〜2週間ほど、この作業が続きました。
レッカーを使っての作業が多く、高所作業でもあるため、合図応答・安全帯の無胴綱使用・相互監視など、安全を第一に考慮しながら、とても貴重な経験ができました。
次は、変圧器の各部に異常が起きた時に警報を出すための制御ケーブルの布設・端末を記事にあげます。
お楽しみに!