設備点検のあり方が、いま大きく変わり始めています。
中部電力が古い設備の更新を前倒しで進める方針を発表し、
AIを使った“予防型”の点検へ動き出しました。

老朽化対策として進む設備更新の一場面
AIは、絶縁抵抗の低下や負荷のわずかなゆれなど、
小さな変化を早い段階で捉えることができます。
ただ、数字に表れない違和感や、現場でしか分からない変化があります。
当社は毎年多くの変電所点検や工事に携わってきました。
その中で感じるのは、数字だけでは判断できない場面が必ずあるということです。

設備の状態を細かく確認する点検の様子
当社には、そうした“気づき”を大切にしてきた社員が多くいます。
これまでに電気保安関係の表彰を受けた社員が複数おり、
なかには複数回にわたって評価された者もいます。

電気保安功労者委員長表彰の様子
設備更新や点検の考え方が変わる中で、
“AIの力を借りながら、現場で確かめて判断する存在”が
これからますます必要になると感じています。
AIが見つける兆候と、現場が感じる違和感。
その二つがそろって、安心は形になります。