・VCBトリップレバー対策 11台
・VCBラッチローラー対策9台
・VCB点検
を行いました。
人員は、
・作業管理者1名
・現場責任者1名(N氏)
・メーカー1名
・当社4名(M監督、K、N、I)
・協力店5名
です。
某変電所では今回の点検の他、様々な機器の更新が進んでいます。
我が社は、某変電所 6.6kV VCBの不具合対策で部品交換と点検を実施しました。
VCBのトリップレバーとラッチローラーの不具合対策の部品交換で、メーカーも立会いです。
機器の不具合対策工事は、車でいうリコール対策の処置と同じです。
VCBとは、「真空遮断器」の略称です。
(遮断器は家庭用の「過電流保護つき漏電遮断器」ELB(OC付)と同じような働きをします。)
大きく違うのは接点部分が真空の容器内にあり、大電流(数千アンペア)を遮断する能力を持っています。
保護リレーにより様々な異常を感知し遮断命令が来るため、確実に遮断を実行する機構(動作する仕組み)は、確実性、信頼性が求められます。
ラッチレバー対策とラッチローラー対策とは、この機構部分の部品の不具合でした。
機構部分の部品不良により、遮断器が動作しないケースが発生する可能性が判明しました。
指定部品への交換を行った遮断器のその部分を見せてもらいました。
不具合が判明するのは、過去の操作時の不具合や点検を行って判明した不具合のデータの蓄積が重要です。
同型で発生するか?対応要否か?を判断し、メーカーとの協議のうえ今回のような対策工事となります。
そのような不具合を発見するために、定期的な機器点検は欠かせません!
今回の対策工事は機構部分の部品交換のため、メーカーの指定する手順どおり正確に行う必要があります。
対策した後の試験も、1台ずつ正確に、慎重に、動作に異常がないか確認する必要があります。
点検者は遮断器の修理を忠実に実施し、点検により遮断器の確実性と信頼性を確保します!
(その2へつづく)