愛知県内の鉄鋼関連工場にて、電気室の清掃作業を実施しました。
鉄鋼工場や重工業の現場では、製造工程の影響で微細な粉じんが発生します。
この粉じんは空気の流れとともに電気室へ入り込み、
制御盤や配線、冷却ファンなどに少しずつ堆積していきます。
堆積した粉じんはすぐにトラブルを起こすわけではありません。
しかし時間が経つにつれ、電気設備に次のような影響を与えることがあります。
・端子部の接触不良
・機器の放熱低下による発熱
・制御機器の誤動作
・原因が特定しにくいトリップ
特にクレーン設備などの制御盤では、
こうした影響が突発的な設備停止につながることもあります。
1清掃前の状況
今回の電気室では、制御盤内部や配線周辺に粉じんが堆積し、
機器や配線の色が分かりにくい状態になっていました。
また、冷却用ファンや通気部にも粉じんが付着しており、
長期間使用すると放熱効率の低下につながる可能性がある状態でした。
粉じんが堆積すると、設備の異常が見えにくくなるため、
点検時の確認作業にも影響します。



2 清掃対象設備
今回清掃を行った主な設備は次の通りです。
・走行制御盤
・クレーン制御盤
・巻上制御盤
・共用保護盤
いずれも天井クレーンの運転に関係する重要な設備です。
3 作業条件
作業は設備停止時間を利用し、安全措置を行った上で実施しました。
期間:2日間
作業人数:4名
作業前には停電確認を行い、
作業区域を確保してから清掃作業を開始しています。


4 清掃作業
清掃では、機器に粉じんを送り込まないよう注意しながら、
制御盤内部や配線の隙間まで丁寧に清掃を行いました。
また、モーターや回転機器には養生を行い、
粉じんが内部へ侵入しないよう対策を実施しています。
床面に堆積していた粉じんも回収し、電気室内全体を整理しました。
5 清掃後の状態
清掃後は、制御盤内部の配線や機器の状態が確認しやすくなりました。
粉じんが除去されたことで、放熱や通気の状態も改善し、
設備の点検作業が行いやすい環境になっています。
見た目の改善だけでなく、
粉じんによる接触不良や発熱のリスク低減にもつながります。



6 電気室清掃の役割
電気設備の多くは長期間使用される設備です。
そのため、設備更新だけでなく、日常的な保守や環境管理が重要になります。
電気室や制御盤の清掃を行うことで、次のような効果が期待できます。
・粉じんによる発熱やショートの予防
・突発的な設備停止のリスク低減
・設備寿命の延長
・点検作業の効率向上
7 以前の清掃事例
電気設備の清掃は、現場環境や粉じん量によって作業内容が変わります。
以前実施した清掃事例では、今回の現場よりも粉じん量が多く、
夜間3日間で清掃を行ったケースもあります。
8 電気設備の点検・メンテナンス
当社では次のような電気設備の保守業務に対応しています。
・特別高圧設備の年次点検
・高圧受電設備の点検
・電気室清掃
・制御盤清掃
・変圧器更新
・設備トラブル調査
電気設備の状態は、設置環境や使用年数によって大きく変わります。
設備管理の参考としてご覧いただければ幸いです。