変圧器一次側ケーブルの更新工事に伴い、
規定に基づいた耐圧試験を実施しました。
本試験は、お客様の業務に影響が出ないよう、
年末の設備停止期間中に行っています。
既定の手順に従い、事前確認から事後確認まで確実に行いました。
1 試験概要
対象: 変圧器一次側 高圧ケーブル (6600V)
(※400V-1000kVAトランスの一次側ケーブル)
試験内容: 絶縁抵抗測定、耐圧試験
印加電圧: AC 10,350V (※最大使用電圧6,900Vの1.5倍を印加)
印加時間: 10分間
2 絶縁抵抗測定(試験前)
【試験回路の構築】 長距離ケーブル等の試験では充電電流が大きくなるため、
今回はリアクトルを使用した試験回路を構築しました。
事前に結線図に基づき、機器の定格や配置を入念に確認します。

耐圧試験 結線図(リアクトル使用)
【事前絶縁測定】 耐圧試験電圧をかける前に、
まずは絶縁抵抗計(メガ)を用いてケーブルの健全性を確認します。

試験前 本体アース間メガ測定(2000MΩ以上・良好)

試験前 本体異相間メガ測定(規定値以上・良好)
3 耐圧試験の実施(メイン工程)
安全を十分に確認した後、
トランス一次側より試験電圧(AC10,350V)を印加しました。
10分間の継続印加試験です。

耐圧試験実施状況(AC10,350V 印加中)
試験中、電圧の変動や異音などの異常は認められませんでした。
リアクトルを使用しているため充電電流値も安定しており、結果は良好です。

試験結果一覧表(充電電流 82mA・異常なし)
4 絶縁抵抗測定(試験後)
高電圧をかけた影響がないか、試験後にも再度絶縁抵抗を測定します。
シース(ケーブル外被)の絶縁抵抗も測定し、
すべて100MΩ以上であることを確認しました。

試験後 シースメガ測定
5 放電作業および完了
すべての測定終了後、
ケーブルに残った電荷を逃がすための「放電作業」を行います。
作業員の安全を守るため、
最後まで気を抜かずに確実な処置を行って完了です。

耐圧試験後の放電作業(安全確保の徹底)
まとめ
本試験において異常は認められず、結果はすべて「良好」です。
今後も、規定に基づいた確実な点検・試験を行い、
お客様の電気設備の安全維持に努めてまいります。