― 山間部での再生可能エネルギー設備の保守 ―
概要
岐阜県の山あいにある上矢作風力発電所で、特別高圧設備の年次点検を行いました。
標高約1,000メートルの山頂に13基の風車が設置され、合計出力は約9,200kW。
ここで発電した電気は、山頂の変圧器で77kVに昇圧され、ふもとの開閉所を通じて各地に送られています。
当社は、この設備の点検を担当し、10年以上にわたり継続して保守を行っています。
山間部特有の湿気や風雨に対応しながら、安定した運用を支えています。
自然に囲まれた特別高圧設備。
厳しい環境下でも安定した送電を維持しています。
施工
内容
点検は2日間で行い、延べ7名が参加しました。
1日目は開閉所やGIS(ガス絶縁開閉装置)を中心に、2日目は変電所設備の確認を実施。
主な点検項目
- 開閉所機器の動作確認
- GIS内部および接続部の点検
- 碍子の清掃(コケ・汚れの除去)
- Ry(保護リレー)の試験
- 変圧器・警報回路の絶縁測定
- 示温テープの貼り替え
湿気でコケが付着した碍子を丁寧に清掃。
絶縁性能を維持するための重要な工程です。
施工の工夫
山間部は湿気が多く、金具のサビやコケの付着が発生しやすい環境です。
点検中に発見したサビはその場で塗装補修を行い、腐食の進行を防止しました。
また、送電線に近づいていた樹木を伐採し、停電や事故のリスクを未然に防止。
自然環境と設備の両方を整えることで、安全性を高めています。
電圧や抵抗値を細かく記録し、異常の早期発見につなげました
まとめ
小規模な風力発電でも、扱う電圧は特別高圧です。
安全な運転を続けるためには、定期的な点検と確実な記録が欠かせません。
10年以上の継続点検を通じて、設備の安全と信頼を守ってきました。
これからも地域の再生可能エネルギーを支えるため、地道に取り組みます。