今回の作業はGCB蓄勢機構に使われるワンウェイクラッチベアリングの取り替えでした。
同型対策とも言います。
このワンウェイクラッチを取り外すためには、さまざまな部品を取り替えていく必要があります。例えば、投入側の蓄勢バネだったり、バネを巻くギアだったりとすべてに共通して言えるのが、どの部品も重たいということです。なので部品を取り外していくときは、慎重に落とさない様に取り外していきます。
取り外したら、塗ってあるグリスをふき取っていきます。その時に投入側の蓄勢バネは、バネの間まで綺麗にふき取ることが出来ないので、無理に拭き取るのではなく、表面をふき取る様にします。
次にグリスアップです。グリスは、錆びないために行うため、錆びてしまう投入側の蓄勢バネ、バネを巻くギアの部分を重点的にグリスアップするようにします。
次に組み上げていきます。組み上げていくときも部品が重たいため落とさない様に気をつけます。組み上げていくときに気を付けることは、間違った組み方をしてしまうことです。なので最初の状態を覚えておくか、写真、スケッチをするようにしておきます。取付時にビスなどは、ネジロックを使ってビスが取れてこないようにします。
これで組みあがって、諸試験で問題がなければ終了です。
感想
今回初めて同型対策を行いました。今回外していった部品はほとんどが重たいものばかりで、落とした際に挟まれて、骨折した方もいるということだったので、ばらしていく際と、組み立てていく際は、手元周囲を確認しながら、作業したいです。
先輩社員からのアドバイス
重量物取扱い時は、自分がしっかりと持てる体勢を考えて持つようにし、落とすと機器も破損する可能性もあり、自分もケガをしてしまうので重量物部品の扱いには気を付けてください。
著者:M.R