岐阜県恵那市にある上矢作風力発電所で、特別高圧電気設備の年次点検を実施しました。
この点検は保安協会からの依頼されたもので、当社から7名が参加し、2日間にわたって点検を行いました。
上矢作風力発電所とは?
この発電所は標高1000メートルの山の頂上にあり、13基の風車が設置されています。
発電能力は合計9200kWで、再生可能エネルギーの安定供給に貢献しています。
各風車で発電された6600Vの電気は山頂に集められ、変圧器で77kVに昇圧されます。
その後、電気は山の下にある開閉所へ送られ、77kV送電線を通じて各地に送電されます。
近くに特別高圧の送電鉄塔がないため、
山の下にある開閉所を経由して電気を送る仕組みになっています。
点検作業の内容
上矢作風力発電所の点検は、2013年から毎年実施しており、今回も無事に完了しました。
点検には2日間で、合計7名の作業員が参加しました。
2日間とも機器点検を担当する4名とRy点検を担当する3名が点検を行いました。
1日目の作業内容
開閉所の点検: 電気の流れを管理する開閉所の機器を細かく確認しました。
GIS機構部の点検: GIS(ガス絶縁開閉装置)の詳細を確認し、
異常がないかチェックしました。
碍子の清掃: コケで汚れていた碍子を徹底的に清掃し、安定した送電を確保しました。
Ry点検: 発電機とトランスの保護リレーを点検し、故障を未然に防ぐための確認を行いました。
2日目の作業内用
変電所作業: 変電所の変圧器を中心に点検を行い、各機器の状態を確認しました。
警報回路の絶縁抵抗測定: 水が侵入していないか、不具合がないかを慎重に確認しました。
碍子の清掃: 変電所にある碍子も汚れていたため、丁寧に清掃しました。
示温テープの貼り替え: 接続端子の温度管理のため、色が変わった示温テープを新しいものに交換しました。
当社の役割と今後の取り組み
当社は、特別高圧設備の点検や工事を専門としています。
風力発電所の点検もこれまで多く手掛けてきた実績があり、
今後も再生可能エネルギーの安定した運用を支えていきたいと思います。