2台の古くなった遮断器の解体作業を行いました。
1日1台ずつ、1日目には4名、2日目には5名のスタッフが作業に従事しました。
過去の実績ブログにも「変電所 OCB解体・GCB据付・コア抜き」の記事があります。
解体作業の流れ
遮断器の解体作業は、産業廃棄物の処理を伴うため、
解体された廃材を適切に仕分けることが非常に重要です。
また、解体の順番も重要で、
最初に遮断器内部の油を抜くところから始めます。
1台は下にドレンがついている遮断器で、事前に抜油した状態です。
東春電気はブッシングの中に残った油を抜く作業をしました。
ドレンが付いていないもう一台は手間がかかります。
この場合、ブッシングを1本ずつクレーンで下ろし、斜めに傾け
ブッシングの油を一つひとつ抜き取ります。
廃材の分別
解体後は、廃プラや銅、廃油、鉄くず、ガイシなどにきちんと分別します。
特にボルトの取り外しは大変で、ペンキで一体化されているところも多く、
ラチェットなどの工具に短管を付け、力点を強くして丁寧に取り外します。
技術継承の重要性 作業の動画記録
このような解体作業は滅多にないため、
若い世代への技術継承を目的に作業の動画記録が求められました。
ベテラン社員は工事に長く携わってきた経験から、
珍しい作業にも活き活きとした表情で挑んでいました。
滅多にないこの機会は職人魂を揺さぶるのかもしれません。
動画記録は今後の技術継承に活用される予定です。
なお、今回はフォークリフトでタンクと本体との切り離しを
お客様に協力していただきました。
新しい遮断器とOCB解体作業
解体した遮断器に代わる新しい遮断器は、ガスを用いて絶縁を行う
ガス遮断器が設置されています。
このように滅多にないOCB解体作業を通して
東春電気の技術力と職人の熱意が
次世代に引き継がれていくことを願っています。
このようなチャンスを頂いた愛知電機様には感謝申し上げます。