― 古い油を抜き、新しい状態へ整えるリニューアル作業 ―
変圧器の中に入っている絶縁油は、年数が経つとゆっくり傷んでいきます。
そのまま使い続けると、設備の調子が落ちるだけでなく、思わぬトラブルにつながることもあります。
今回は、そんな変圧器を“気持ちよく働ける状態”に戻すため、
油の入れ替えと内部清掃 を行いました。
今回メンテナンスを行った変圧器
施工
内容
劣化した油を抜き取り
まずは、長年使われた油をゆっくり抜いていきます。
変圧器の中は意外と量が多く、ドラム缶に吸い上げるだけでも根気がいる作業です。
変圧器内部に残った油分をていねいに回収
内部に残った油と汚れを丁寧に回収
メインの油を抜いたあとも、変圧器の奥にはまだ油が残っています。
フィンのすき間に細いホースを差し込み、最後の一滴まで吸い上げました。
仕上がりを左右する、地味だけど重要な工程です。
劣化した絶縁油をゆっくり吸い上げているところ
改善機器で作業を一気に効率化
今回の現場で大きく役立ったのが、社内の社員が「もっと簡単にできないか」と工夫してつくった三方バルブの改善機器です。
以前は複雑だった“抜く → 新しい油を入れる”という流れが、この装置ひとつで一気に進められるようになりました。
材料費は約1万円ほどですが、現場の負担を大きく減らす優れものです。
作業しやすいように現場で組んだ配管
施工時の工夫
変圧器は細かい部分が多く、油が少し残るだけで性能に影響します。
そこで、油の流れや溜まりやすい場所を確認しながら、ゆっくり角度を変えたり、配管の向きを調整したり、小さな作業を積み重ねて仕上げました。
大掛かりな工事ではありませんが、丁寧に向き合うほど設備の調子は安定します。
まとめ
今回のリニューアルでは、
古い油を抜く → 内部を整える → 新しい油へ入れ替える
という流れで、変圧器の状態をしっかり整えることができました。
外見には大きな変化はありませんが、内部のコンディションは確実に改善しています。
目には見えにくい部分こそ、設備の安心につながる大事なメンテナンスです。