変圧器の課電洗浄に加えて、変圧器から母線に行く架線を、クランプと共に取替作業の依頼で、なんと東京都まで出張で5日間ほど行ってきました。
課電洗浄とは、課電自然循環洗浄と言い、微量PCBを含む変圧器中の絶縁油を新油に入れ替え、通電することで無害化する方法です。 通電は通常90日間ですが、PCB濃度が5㎎/㎏超~10㎎/㎏以下の場合は120日間行います。
初めての東京都で、初めてのお客様のところでのお仕事もあり、いい緊張感を持って色んなお話をしながら進めることができました。
写真にうっすら遠くにありますが、スカイツリーが見えます。
1日目。
架線張替の関係で、足場をクランプの位置まで組み立てました。
東春電気では中々扱わない一足足場での組み立てに苦戦しましたが、入り組んだ変圧器の上ではもってこいの足場で、また一つ勉強になりました。
足場を組むにあたり、ブッシングに塩化防止でシリコンが塗布してあり、養生マットが汚れてしまうため、マスカ―テープにて防護してから養生マットを巻きました。
架線を外しながら、並行して変圧器内絶縁油を抜油していきます。
容量の大きい変圧器なので絶縁油の量も多く、抜油だけでも時間がかかります。
2日目も同じく抜油作業です。
変圧器に加え、タップチェンジャー・浄油機も課電洗浄の対象なので、同じく抜油していきます。
じわじわと油面計が下がっていくのを見て、始まっていますが、いよいよ始まった感が出てきました。
ここで漏油がなければ、新油を入れる際も大丈夫なため、一安心。
次の投稿では、いよいよ新油を充填します。